こんにちは!
木瀬武彰です。
職場やプライベートで、こんな経験はありませんか?
「分かりやすく伝えたつもりなのに、相手が理解してくれない。」
「一生懸命説明しても、結局やる気になってもらえない。」
そんなとき、「もっと分かりやすく話そう!」と頑張るほど、逆に空回りしてしまうこともありますよね。
でも、実は あること を意識するだけで、伝わり方が大きく変わるんです。
ジェフリー・ザイク博士は、ミルトン・エリクソン博士にこう尋ねたことがあるそうです。
「自分の講義の録音を聞いたことがありますか?」
すると、エリクソンはこう答えました。
「ない。私は中身を教えたんじゃないんだ。学ぼうという意欲を起こすことを教えたんだよ。」
エリクソンの目的は、「知識を伝えること」ではなく 「相手が自発的に学びたくなるようにする」 ことでした。
これ、すごく大事なことなんです。
「人は、ただ情報を与えられるだけでは本当には学ばない。」
たとえば、学校の授業は退屈だったけど、大人になってからの勉強は楽しいと感じる人は多いですよね。
それは、学校では「教える」ことに重点が置かれていたけど、「興味を持たせる仕掛け」 がなかったからです。
これは、仕事やプライベートで 誰かに何かを教えるとき も同じです。
興味を持たせずに、ただ情報を伝えるだけでは、人は動きません。
たとえば、仕事で指示や命令ばかりしていると、「指示待ち」の人が育ってしまいます。
プライベートでは、「うるさい!」「余計なお世話!」と言われがちになります。
だからこそ、人とコミュニケーションをするときは、まず 「興味を引きつける」 ことが大切。
そして、相手が 「知りたい!」 と思ったタイミングで、初めて情報を伝える。
この 「興味 → 伝達」 の2ステップを意識するだけで、伝わり方が格段に変わります。
とはいえ、もしかすると
「わざわざそんなことを考えなくても、分かりやすく言えば伝わるでしょ?」
と思う人もいるかもしれません。
でも、教えるのが上手な人の多くは 「動機づけが上手」 なんです。
だから、次に何かを教える場面があったときは、まず 「相手が知りたいモードに入っているか?」 を確認してみてください。
そうすれば、あなたのアドバイスは 「押しつけ」ではなく「貴重な学び」 として、相手に受け取ってもらえるはずです。